すばる舎リンケージ

新刊情報

やる気が出る脳

やる気が出る脳
著者名:加藤俊徳
発行日:2020年5月24日
税込価格:1400円+税

□家と会社の往復だけで1日が終わってしまう
□すぐに疲れるから何事も持続できない
□ボーッとして気がつくと2時間くらいたってしまう
□人と話すのが苦手で、うまく伝えられない
□週末は昼まで寝ている
□強い刺激や報酬がないと頭が冴えない
□趣味はなく、スマホ生活

どうして自分はこんな性格なんだろう。
やる気スイッチって本当にあるんだろうか。
こんなふうに思ったことのある人は、けっこう多いのではないでしょうか。

どういうわけか、エネルギーがいつも枯渇しているような方がときどき外来にもいらっしゃいます。
慢性的に脳の活性化のレベルが低い人たちです。
これまでの私の研究では、60歳以上になると多くの方が、20代と比べて、脳の必要不可欠な部分しか使わなくなり、慢性的な脳の省エネ化が起こる傾向があります。
しかし、20代、30代の比較的若い世代であっても、脳エネルギーの枯渇が常態化している人がしばしば見られます。
たとえば、ふわふわした雰囲気で、「最近では生きる屍って言われるんですよね」なんて自分で言ってしまうような人たちもそうです。
病院のチェックリストでうつ病の判定が出ることもなく、ただ漠然と気力がない、やりたいことがない、行動できないのです。
こういう人たちが、現状に満足しているかというとそうでもなく、身近にいる行動的な人たちを羨望の目で見ています。
自分とは真逆の、行動力があって、スピーディーで、話し方も明瞭で、テキパキと決断できる、エネルギーに満ちた魅力的な人たちです。
こうした活動的な人と、エネルギーが枯渇している人では、何が違うのでしょうか。

私は職業柄、これまでたくさんの人とお会いし、その方の脳を診断・治療してきました。その経験もあって、初対面でも顔つきを見るとその人の脳の状態がだいたい予想がつきます。
やる気に乏しい人は、たいてい脳の一部しか使っておらず、脳全体の働きが弱くなっています。行動するエネルギーとは脳の働きと表裏一体なので、脳が働いていないと行動もできないのです。
性格のほとんどは、そのときの脳の発達と脳の働きで決まりますから、脳が働けば、誰でも行動的になれます。
そこで本書では、やる気が出る脳になるためのコツをお伝えしていきます。
脳はとても柔軟で、読者のみなさんが何歳であろうと、これから自分を変えていくことは可能なのです。