すばる舎リンケージ

新刊情報

輸出入実務完全バイブル

輸出入実務完全バイブル
著者名:中矢一虎・著
発行日:2017年9月23日
税込価格:3,700円+税

本書底本の初版出版から、7年以上が経過しました。現在、貿易は特定の商社だけに限らず、メーカーやその他の中小企業にとっても、国内取引の延長線として営業展開されるようになっています。その意味でも、貿易実務は特殊な業務ではなく、通常業務の一部門となってきたと言えます。

しかし、その一方で、実務の現場では多くのトラブルも発生しています。輸出のトラブルでもっとも多いのは、販売先外国企業からの代金回収問題です。また、輸入のトラブルについては、供給先外国企業から入手した物品の品質問題です。

国際ビジネスコミュニケーションが、EメールやPDF等を使って簡易にできるようになったのは大変喜ばしいことですが、取引内容を決めるのは売主・買主となる企業であり、あくまでも「商い」である以上、そこには商売上の駆け引きがあることは、充分に認識しなければなりません。

日本国内での取引に成功した方の中には、「外国人との人間関係作り」が大切として、‥初はできるだけ譲歩する(損して得とれ)、⊆莪交渉は後回しにして、人間関係構築のためにアフターファイブの飲み会を最優先で実施する、といったやり方をする人もいます。

しかし、このやり方は間違っています。外国企業から見たときに、最初から譲歩するのは、「国際取引の常識知らず」として心の底から軽蔑を受けることでしょう。また、いくらアフターファイブの飲み会で仲良くなったとしても、外国企業は「取引は取引として別もの」と考えます。一般に、外国企業との間に信頼関係が構築されるには、互いの取引関係が最低10年以上は継続する必要がある、と言われます。

では、どうすれば円滑に貿易取引を進めることができるのでしょうか。

まず最初に、自ら貿易実務の知識を習得することです。国際取引に必ず登場する基本的な知識を身に付けましょう。本書は、この基本知識を身に付けていただくために編まれたものです。充分活用してください。

次に、ぜひ海外に出かけて、取引先を訪問しましょう。貿易相談会では「日本に居たままで、貿易をやりたい」という方が相談にこられることがあります。個人が小遣い銭かせぎのために、インターネットに情報を掲載して売る程度ならば、インターネット貿易通販システムの利用で結構です。しかし、企業の事業として貿易をするのであれば、販売相手先企業への売り込みや、購買相手先企業の生産・供給状況の確認を実地に行うことは、インターネット時代であるがゆえに、むしろ最重要となります。インターネットには大工場の写真や動画が出ていても、実際にはペーパーカンパニーである外国企業もあるので、必ず訪問調査をしてください。
そして、上記の基礎知識や実地調査を通じて、取引先を増やす努力をしてください。そのためにも、貿易で取り扱う商品や市場のことも研究しましょう。